黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ








ブチッ


頭の中の何かが切れる音がした。



一般人は弱いだって?

お前らみてえな卑怯な手を使う奴ほど弱い奴はいねえよ。


なにコイツら調子乗っちゃってんの?




そう思ったのは私だけではなかった。


羚矢も理人も藍も莉央も。



額に青筋が浮かんでいて、表情も冷酷。


見るからに怒っていた。




…――――わかってた。


さっきも言ったように、他のチームの問題に手を出すことはダメだってことぐらい。


頭で分かってはいても、体が勝手に動く。




理性が吹っ飛んで怒りに任せた私たちは、後先考える余裕なんかない。


いつも私たちは余裕でいられたのに……。





「っもう我慢出来ねえ!!!」


「僕も。
許せないよね、あーいう奴等って」


「…そうですよね」


「………行こう」


「あいつら、ぶっ潰す!!!!」





みんなの目はマジで。


目を合わせ、そして………、路地裏から足を踏み出した。