青龍の溜まり場近くの繁華街につくと、なにやら騒がしかった。
いや、いつも騒がしいんだけど、その騒がしさじゃなくて……。
妙な騒がしさ。
「様子がおかしいね」
「何かあったのか?」
初めてここに来た理人たちも、気づいたよう。
私たちのすぐ隣を、真っ青な顔をして慌てて繁華街を出て行く女子高生たちやサラリーマンたち。
「警察呼ぶか?!」
「いや、あんま関わりたくないし……」
「そうだよな…」
と呟くサラリーマンと、
「喧嘩なんて初めてみた……っ」
「怖いから早く帰ろっ………!!」
と怯える女子高生。
……喧嘩?
こんなにも大人数が逃げてるってことは、裏じゃなく表で喧嘩してるってこと?
「喧嘩、かぁ。
とめに行く?」
「………いや、止めにいかなくてもいいんじゃない?」
「そうですね。
ここは青龍の縄張り内です。
青龍の耳にも入っているでしょうから、俺たちは手出し無用ですよ」
「だな。
じゃ、さっそく行きますか」
他のチームの事情に手出しは無用。
逆に、他のチームの縄張り内で暴れでもしたら大問題。
最悪の場合、チームを動かさなければならなくなる。

