ガチャ…―――
ふと開いた屋上のドア。
そこには、鎌田がいた。
確か、ヨルと咲希斗と同じクラスだったけか。
「……そう、ちょう。
これ、頼まれた黄狼の資料っス」
「ん、サンキュ」
「あっ、あのっ!!」
「どうした」
「あの…、その……。
月夜、さんと…、何かあったんスか?」
「どうしたの、鎌田くん。急に……」
「いや、さっき月夜さんと会ったんです。
でも、なんか、様子がおかしくて……」
ヨルが様子おかしかった?
出て行くときは、いつも通り普通だったのに。
「様子がおかしかった……?」
「はい…。
いつもの月夜さんっぽくなかったんです。
なんか…、悲しそうな雰囲気で、今にも泣きそうな顔をしていました」
「柊が?」
あのヨルが、泣きそう………?
ヨルは女の子だけど、俺たちの前でそんな顔を見せたことはない。
それに、泣きそうになるほどのことは何もなかったはず。
あのあと、すぐに理事長室に行ったんだから。
「あと、
〝仲良くしてる奴らに、嘘つかれてたら、…騙されてたら、裏切られてたら。
……どう思う?〟
…―――って聞かれました」
どういう、意味だ?
仲良くしてる、ってことは、俺たちか莉央たち。
嘘?騙す?裏切り?
莉央たちがヨルを騙した?
――ううん、それはない。
あの莉央たちがそういうことをするはずがない。
十年来の幼なじみなら。

