*海翔side*
「つっくんは、僕たちのことちゃんと仲間だって思ってるよ。
仲間を疑うのは、イヤだ」
咲希斗が、今にも泣きそうな悲しい顔をして、声を震わせながら言った。
腹黒くて、普段絶対そんな顔をしない咲希斗がそんな顔をするなんて…。
それほど、ヨルのこと好きなんだ。
…あ、友達として。
ヨルは女の子。
みんなは知らないけど。
俺とヨル、2人だけの秘密。
前にも言ったように、ヨルのことは暁たちに言うつもりはない。
暁は、俺にとっての命の恩人とも言えるけど。
でも。
これだけは言えない。
だって、ヨルに興味もったから。
今まで人にこれまで興味を持ったことはない。
もし、暁たちにバレたら、ヨルはどっかに行ってしまいそう。
もっとヨルのこと知りたいから、いなくなっては困る。
「咲希斗…、わりぃ。
そうだよな。
疑っちゃ、ダメだよな」
「ごめんね、咲希斗。
もう疑わないから」

