「…――嘘ついてるかどうかは、俺もわかんねえ。
ただ、何か隠してるような気がする」
「流石の暁でも、か。
月夜くんは本当、分かりづらい男だね。
でも、俺も思ったよ。
理事長に呼ばれたって言って出て行ったのは、これ以上聞かれたくなかったからじゃない?」
やっぱり、疑ってた。
すぐに出て行くのは良くなかったかな。
信じる、か……。
別に、青龍たちに俺を信じろ、だなんて言わない。
たくさんの嘘をついてる私を信じろ、なんて言えるはずがない。
ただ、心の片隅で、信じて欲しいと思ってる自分がいる。
「手紙の内容も、わからないままだね。
……僕ね、つっくんは嘘ついてると思うよ」
「なんで分かるんだ?」
「…なんでだろうね。
でも、わかるんだ、なんとなく。
……手紙の内容を隠したのは、意味があるはずだよ。
それに………」
「それに?」
「つっくんは、僕たちのことちゃんと仲間だって思ってるよ。
仲間を疑うのは、イヤだ」
咲希斗…。
ありがとう。
私の一番近くにいてくれてたのは咲希斗。
咲希斗も充分優しいよ。
こんな、謎だらけの私を庇ってくれてるんだから。

