ある日の昼休み。



屋上で青龍のみんなと昼食をとっていた。





「あっ、來希!
俺の唐揚げ食うなよ!」

「いいだろ?別に。
おっ?これもくれ」


「あ゙ぁーっ!!?
今度は俺の玉子焼きを……っ!!
許さねえ!!!!」






いつものように、憐慈と來希のおかずの取り合いが始まり、他のみんながそれを見て笑う。

……という、ほのぼのした昼休みを過ごしていた。



でも、それをぶち壊す、よくない報せが来たのは、それから十分後。






「総長っ!!!」






慌てた様子で駆け込んできた下っ端くん。


その下っ端くんの様子が明らかにおかしい。

……たぶん、トラブルでもあったのかな。






「どうしたんだ?」


「きっ、黄狼の奴らが繁華街で暴れてるらしいっす!!」


「――っんだと!?」


「それと……っ。
先ほど溜まり場に、黄狼からの手紙が送られてきました!!」


「手紙……?」


「……月夜さん宛てに」







私宛て?

黄狼から??


どういうつもりなんだよ、ったく。