「情報っていうのはね、
〝繁華街で青龍の新しい幹部が暴れてるらしい。
でもそれは、レイプやかつあげ等をしている奴限定で〟
という噂を下っ端から聞いたんだ。
青龍の新しい幹部っていったら月夜くんしかいないし。
昨日聞いた時は驚いたよ」
「…そう」
「それに、繁華街に行ったら、女の子たちの会話の話題がほとんど月夜くんのことだった。
だから、確信したんだ。
噂が本当なら、繁華街に月夜くんはいるはず…。
そう思って、僕1人で捜してたんだよ」
女の子たちの会話の話題がほとんど私って…。
もしや、悪口とか?
青龍と一緒にいるから、とか。
いや、今男だし…。
あ、みんな格好いいのに、私はブサイクだから近寄るな、てか?
「……って、1人?」
「みんなには個々で待ってて貰ったんだ。
最初はみんな探しに行くって言ってたんだけど…。
大勢で探したら、敏感な月夜くんはすぐ気付いて逃げちゃうでしょ?」
さっすが、青龍の中で一番頭がキレるというだけあるな。
航太の言うとおり、私はすぐに家に帰ったかなんだかして逃げてたと思う。

