黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ











もしかして……、っううん、そんなわけないない!


咲希斗に限ってそんなことは………。



ほら、よく男同士の友情を確かめるための抱擁ってのがあるじゃん?

……いや、それはそれで気色悪いけどさ。




他になにか……。


あっ、よく廊下で、男子たちがふざけて抱きついたりしてたとこ見たことあるっ!


そっか、たぶん咲希斗もふざけか!



てか私、なに真面目に悩んじゃってんの?


バカらし、私。





「今まで繁華街で暴れてたんだって?」





咲希斗がようやく離れ、いつも座っているソファーに座った。


そして、ようやく本題に入ったみたい。




「まぁ、ね」


「誰かがここ数日繁華街で暴れてる、っていうのは青龍にも伝わってたんだ。
けど、まさかそれが月夜くんだとは思わなかったよ。
月夜くんだって気づいたのは、昨日の夜入ってきた情報のおかげなんだけど」






あんだけ暴れれば、青龍にも伝わるのは当たり前。


だから、私だと知ってすぐさま来るかなって思ったんだけど、来なかったから別にいいのかなって思って……。



まさか、私だとは伝わってなかったなんてね。