次の日の朝。


学校は今日はないけど、早めに帰ることにした。


……青龍のことが気になるし。





「お昼頃までいらっしゃればいいじゃないですか」


「んー、そうしたいのは山々なんだけどね〜。
修学旅行の途中で抜け出しちゃったから、ダチが心配してるらしいんだ。
昨日、観月から聞いてね。
だから今日は帰るよ」


「そっか。
また来いよ?
そん時はタイマンだ!」





見送りに来てくれた、朱鷺と真咲さん。


それ以外のみんなは、酔いつぶれて今熟睡中。



理人は、朝っぱら、黒蝶の溜まり場に戻っていった。






「送ってくぜ?」


「本当?
助かるわ!!
バイク黒蝶の溜まり場においてきちゃったから困ってたんだ」


「ほら、後ろ乗れよ」






真咲さんのバイクの後ろに跨る。


こう、バイクの後ろに乗るのは何年ぶりだろう。


普段は自分一人だし、二人乗りするっつっても、私が運転するほうだったから。