酔っ払いだしたみんなは止まらなくて、
叫び声をあげる奴や、缶を叩いたり投げたりする奴…などなど。
もはや近所迷惑だ。
「もうちょい静かになんねえのか!?」
「酒入ったこいつらは止まらねえよ!
ほらほら、若も飲め飲め〜!!」
慧は昔から、酒が入ると敬語からタメ口になる質。
それは今でも直ってないみたい。
本当はタメ口で接して欲しいんだけど……。
そうはいかないらしい。
「月乃ぉ〜!
本当に飲んでるのかぁ〜っ?!
全然酔ってないじゃないかぁーっ!!」
「飲んでるよ。酒強いし、酔わないって。
つか、親父酔いすぎだ!!」
「坊ちゃん、すっかり大きくなっちゃって〜。
すっかり大人の女性ですねぇ」
「ちょ、抱きつくな!」
親父は組長とは思えないほどベロンベロンに酔っちゃってるし、
美鶴は私に抱きついてきて甘えてくるし…。
みんなキャラが変わりすぎだよっ?!
「月乃坊ちゃん。
お水をどうぞ。
…美鶴も、離れてくださいよ」
「サンキュ」
唯一、朱鷺だけいつものキャラを保っていた。
「朱鷺、酒飲んでも変わんないんだね」
「いえ、お酒は飲んでませんよ?」
「え、なんで?」
「酔うとキャラが崩れてしまいますので、遠慮させて頂いています」
さっすが朱鷺だ…。
でも、朱鷺の酔ったところ見たい気もする…。

