黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ









酔っ払いだしたみんなは止まらなくて、



叫び声をあげる奴や、缶を叩いたり投げたりする奴…などなど。




もはや近所迷惑だ。






「もうちょい静かになんねえのか!?」


「酒入ったこいつらは止まらねえよ!
ほらほら、若も飲め飲め〜!!」





慧は昔から、酒が入ると敬語からタメ口になる質。

それは今でも直ってないみたい。



本当はタメ口で接して欲しいんだけど……。


そうはいかないらしい。





「月乃ぉ〜!
本当に飲んでるのかぁ〜っ?!
全然酔ってないじゃないかぁーっ!!」


「飲んでるよ。酒強いし、酔わないって。
つか、親父酔いすぎだ!!」


「坊ちゃん、すっかり大きくなっちゃって〜。
すっかり大人の女性ですねぇ」


「ちょ、抱きつくな!」






親父は組長とは思えないほどベロンベロンに酔っちゃってるし、

美鶴は私に抱きついてきて甘えてくるし…。



みんなキャラが変わりすぎだよっ?!






「月乃坊ちゃん。
お水をどうぞ。
…美鶴も、離れてくださいよ」


「サンキュ」






唯一、朱鷺だけいつものキャラを保っていた。





「朱鷺、酒飲んでも変わんないんだね」


「いえ、お酒は飲んでませんよ?」


「え、なんで?」


「酔うとキャラが崩れてしまいますので、遠慮させて頂いています」






さっすが朱鷺だ…。


でも、朱鷺の酔ったところ見たい気もする…。