でも親父は……っ!





「坊ちゃんは、親父っさんのこと誤解しています!
ちゃんと会って、話し合って下さい!!」


「……―――――っ、わか、った。
帰るよ」


「坊ちゃ……!」


「だから、早く咲希斗たちを離せよ」


「当たり前ッス!!」


「…ってことで、観月、和志。
実家、帰るから。
先帰ってていいよ」






三年ぶりに実家に帰ることを決意した。


親父に会うのは、正直気が引ける。



けど、このままじゃ前に進めない。




慧たちと一緒に車に乗り込み、実家へと向かった。


青龍たちには何も言わずに。




何て言えばいいかわかんなかったから。


私の家の事情を知らない青龍に、何を言えばいいかなんて、…知らない。