黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ










そしてとうとう…。





「ここが最後だな」


「早かったね?
まだあと二時間も残ってる。
やっぱ、道知ってる人がいるといいね」






最終のスタンプポイントの名所に到着。


そこは、ちゃんとした名所。




友情運、恋愛運で有名の神社だった。



スタンプを貰うと、私たちが一番最初らしい。




まぁ、一度も道に迷わなかったし、チャリだったから当たり前だよね。





「せっかくだからお参りしよう。
ほら、暁も」


「……あぁ」





ご縁があるようにと、五円玉を賽銭箱に投げ入れ、願う。



〝黒蝶、青龍共に、もっと絆を深められますように〟



…―――――と。





「月夜くん、俺からのプレゼント」


「……やる」


「へ?
――っあ、ありがとう……?
これって、御守り?」


「うん。
今日俺たちを選んでくれたお礼だよ」






夏芽と紅蓮に手渡された、白い小さな紙の袋。


紅蓮からの袋を開けてみると、〝友情運〟の御守り。

そして、夏芽からの袋には、〝恋愛運〟の御守りが。





「友情、か。
サンキュ、紅蓮。
…―で、夏芽はなんで恋愛なんだよ?」


「だってここ恋愛運も効くんでしょ?
暁が友情運だとしたら、俺は恋愛運しかないじゃん」


「俺、恋愛とか興味ねえし…。
でもま、ありがとう」





何にしろ、貰ったんだし…、お礼しないとね。