南野公園から去ったあと、急いで制服に着替え、ヅラとカラコンも変えた。
…うん、バッチシ〝柊月夜〟に戻ってるね!
理人たちにホテルまで送ってもらい、部屋に戻ると、まだ紅蓮たちはいなかった。
まだ着いてないみたい。
ソファーに寝っ転がっていると、ガチャ、と扉が開く音。
「へぇ、暁たちの部屋と僕たちの部屋の作り、あんま変わんないんだね。
個室数が違うだけ」
「そうだな」
……帰ってきたみたいだけど、隣の部屋の方々までお越しになったみたいだ。
面倒なことになんなきゃいいけど。
用事、ってちゃんと言ったんだし、平気だよ、ね……?
玄関とリビングを隔てる扉が開き、ぞろぞろと入ってくる。
ちょうど、私はソファーの背もたれのおかげで、私がいることは気づいてない。
「月夜は何処に行ったんだっつの!」
「用事、ってだけで何処かは聞いてないからわかんないよ」
「矢崎たちも、月夜を逃がさねえように見張っとけ、っつったのに。
ったく、役に立たねえなぁ!」
「しょうがないよ。
つっくんは勘が鋭いしさ?
つっくんには隠し事とか出来なさそ〜」
話の話題が、もろ私なんですけど!
どうやら、テーブルを囲って木製の椅子に座って話してるらしい。

