帰りの車の中、考えていた。
紅蝶に簡単には会えないくらい初めから分かっていた。
けど、改めて、会うことはこんなにも困難なのだと思い知った。
黒蝶の地域に行くだけじゃ会えない。
それに……。
〝K〟って奴。
下っ端ってだけであんなに強かった。
たった一発で相手を仕留め、六人の男を一瞬にして倒した。
信じらんねえ。
黒蝶には、〝K〟みてえな奴らがゴロゴロいる、ってことか?
もともと適わないとは分かってはいたが、こんなにもレベルが高いとは……。
「暁?
残念だったね、今回は。
でも、またチャンスは来るよ。
だから元気だして?」
「……落ち込んでねえよ。
でも、…サンキュ」
落ち込んでると勘違いした航太に励まされた。
まぁ、励まされるのは嫌じゃないからいい。
………そういえば、柊はどうした?
「おい、柊は?」
「……あっ、つっくんからメールが入ってた!
……来れない、だって。
用事があるから、って………」
「は、あの2人に行かねえよう見張れっつったよな?!」

