朝まで暇な私は、持ってきた漫画や本を読んだり、携帯をいじったりしていたら、


あっという間に起床時間を迎えた。




……昨日の今日だから、みんなと顔合わせづらい。


支度も終わってるし、観月のとこに行こう。





部屋を出ると、まだ誰もいなかった。

静まり返ったホテル内。


この空気が好きだったりもする。




確か、観月はあの部屋だったよね。





「観月ー?」





ノックもなしに部屋に入ると、なんとそこには熟睡している青龍の姿。



…―――っは?!



なんで観月の部屋に、青龍が?


ここ観月の部屋だよね?


間違えた?







「おはよ、月夜」


「観月。どうして青龍がここにいるわけ?」


「昨日、ここで話したあと、そのまま寝ちまったんだよ、ったく」






ふーん。

話した、ってなにを?


…でも、ま、いっか。

私には関係ないし。