黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ










「それに、顔の造り自体が女っぽい」


「そ、れは、咲希斗だって……」


「男にも女っぽい奴はいるけど、お前と咲希斗じゃ全然違う。
女っぽい奴でも男は男。
腕だって太いんだ。
ついてるもんもついてるしな」






つ、ついてるもん、って、やっぱ、………アレ、ですか?


アレまでは誤魔化せないけど。







「病気がちな奴なら、細い奴もいるが。
ヨルは病気がちじゃないだろ?
喧嘩できるし。
だったら、そんなに細いわけがない」


「……っ、でもそれは、海翔の考えだろ?」


「決定的な証拠も見たよ」






…………は?


決定的な、証拠、だと?






「アクア・ジェットに乗った時。
落ちる直前、ヨルは自分のこと〝私〟と呼んだ。
しかも、落ちてびしょ濡れになった時、うっすらと下着が透けてた」


「…――――っ!?」







―――あっ!

確かに、自分のこと〝私〟って呼んじゃってたかも……。



それに、下着が透けてた、って……。




じゃあ、海翔がパーカーを貸してくれたのは、風邪引くからとかじゃなくて、…下着が透けてたから?