「海翔ーっ!
つっくんを何処に連れてくのー!?」
「海翔!!!
月夜連れてくんじゃねえ!
これからお化け屋敷入るんだろうが!
勝手な行動すんな!!」
「…………みんなでお化け屋敷入ってて。
俺ら、用あっから」
ギャアギャア騒ぐみんなに、眉間に皺を寄せながら言う、鐘田さん。
いつも無表情なだけに、……怖い。
しかも、後ろからドス黒いオーラが………。
「…………っ」
みんなが固まってるうちに、鐘田は足をさっさと進める。
もちろん、私の腕を引っ張りながら。
結構離れた所にあるベンチにやってきた時、ようやく鐘田の足が止まった。
「どうしたんだ、急に………」
「………お化け屋敷、苦手なんだろ?」
「…っな、なんでそれを……!?」
「………バレバレ。
俺も、苦手だから。
あーゆうの」
「そうなのか?」
「………あぁ」
鐘田もお化け屋敷苦手なの?!
びっくりだけど、
良かったぁ〜、仲間がいて。
それに助かったし。
「サンキュ、鐘田」
「…………ん。
海翔、でいい」
「海翔?
ん、リョーカイ。
俺のことは…―――」
「…………ヨル、って呼ぶ」
………ん?
何故に〝ヨル〟……?

