「お久しぶりです、月夜坊ちゃん」
「…―――っ!?
朱鷺!??」
「三年ぶりですかね?」
車の運転席から現れたのは、私の実家で働いていて、私のお世話係だった、朱鷺‐トキ‐。
麗桜グループの娘としてのお世話係。
「元気、だったか?」
「はい。
月夜坊ちゃんも元気そうで何よりです。
…では、遊園地までお送りになればいいのですね?」
「あぁ、よろしく頼む。
お前ら、乗れ」
イマイチ状況が掴めないのか、呆然と立ち尽くしている青龍に、車に乗るよう促す。
全員乗ったのを確認して、車は発進した。
「月夜坊ちゃん。
…この三年間、どうなされていたのですか?」
「……家買って、一人暮らししてた」
「お金は?」
「金の心配なんて、ウチならいらないだろ。
…金なんて、有り余るほどあるんだから」
ほんとに、こんなに要らないって程に。
毎月、50万くらい私の口座に振り込まれてる。
……親父から。
あまり、金なんて使わないから、すぐに貯まる。

