「いよいよだよねぇ」


「明後日だよな、修学旅行」





今日もまた修学旅行の話題で持ちきり。


しかも、明後日に控えてるからか、さらに話題が盛り上がる。



最初は居心地が悪かったけど、数週間も続けば嫌でも居心地の悪さに慣れてしまう。




…――――って、ん?


今気づいたけど…、






「なぁ、憐慈。
憐慈って二年だよな?
修学旅行って一年だけじゃ……」


「知らなかったのか?
修学旅行は三学年合同だぜ?」






は……っあ!!?


さ、三学年合同だと!?


そんなの初耳なんだけど!!







「説明する前につっくん出て行っちゃったし、わかんないのも無理ないよね〜」


「部屋、とかどうすんだよ?!」


「ん〜?
麗桜グループのホテル借りるみたいだぞ?

なんでも理事長が麗桜グループに知り合いが居るみたいで、そのツテを使ったんだとか…」






あ、ははは……。


もろ、自分の権力使ってんじゃん、観月。



麗桜のホテルなら、部屋数も心配はない。


それに、観月のことだから、貸切にしてるだろうし。