見てるだけでも無理だっていうのに、中に入るだなんて……。
絶対イヤ!!
「お、俺、そこら辺ブラブラして…っうわ!!?」
「もしや、お前……。
…ふーん、そうか。
まっ、入ろうぜ?」
何かに気付いたかのように、ニヤリと意地悪く笑った須藤の顔は、まるで悪魔だった。
須藤に腕を引っ張られ、無理矢理お化け屋敷に入らされた。
魅來たちは、藍と手を繋ぎ、ルンルンと先に行ってしまった。
藍、子供の扱いうまいなぁ…。
人見知りが激しい(らしい)子ともすぐ仲良くなれちゃうなんて…。
…―――って、今はそんな事呑気に思ってる場合じゃない!
「俺、出る!
から腕離せ!!」
「へぇ、別にいいけど、もう後戻り出来ねえよ?」
「―…う」
「1人で、屋敷回れんの?」
「うぅっ……」
「んなに怖ぇんなら、目閉じてろよ。
引っ張ってやるからよ」
何も言い返せず、素直に目を閉じて出口まで引っ張って貰った。
でも、見えなくても、音や声は聞こえるもの。
出口を出た頃には、目には涙が溜まっていた。

