「ねぇ、月にぃ?
この人、優しい人?」
「あぁ、優しいぜ?
安心しな」
「藍、にぃ…?」
「魅來くんと夢希ちゃんだったよね?
今日はよろしく」
藍はニッコリ笑うと、子供たちは安心したのか、突然はしゃぎだした。
後ろで飛び跳ねたり、前に来ようとしたり…。
須藤も必死に抑えてるが、1人じゃ無力。
元気一杯の子供2人相手に1人は流石にキツいだろう。
藍に少し止まってもらうよう頼み、後部座席に移動した。
「こら、2人とも落ち着けって。
ほら、抱っこしてやるから。
…あ、1人は來希兄ちゃんに抱っこしてもらえな?
車ん中で2人は抱っこ出来ねぇ」
「じゃー、僕、月にぃーっ!」
「私は來希にぃがいいーっ!!」
…てなわけで、魅來くんを抱っこしてるわけだけど。
ちっちゃいなぁ、子供って。
ちっちゃいのが可愛いとこの1つなんだけど。
「そろそろ着きますよ。
ずいぶん賑やかですね。
僕も加わりたいです」
「そーいや、藍も子供好きだったな?」
「はい、そりゃもう。
子供ほど可愛いものはありませんよ。
…あ、車も同じくらい好きですけど」
意外と子供好きっていうのも、びっくりするとこ。
見た目じゃ、そんな感じ全くしないのに。

