へぇ〜、みんな楽しそうだな…。


青龍は青龍で、時を刻んでるんだ。



私は、黒蝶と共に時を刻んできた。
―――もちろん、これからもずっと、変わることなく刻み続ける。




人によって、それぞれ様々な時が流れている。


私の〝時〟と、青龍の〝時〟。



本当は、交わることはなかった。

……そう、なかった。



けれど、今こうして交わってる。

不思議なものだよね。





いつ、出逢いがあるか分からない。


私、いつかは青龍の前から消えるけど、青龍のみんなと出逢えて良かった。




私の一番の仲間は、やっぱり黒蝶のみんなだけど…。

青龍も今では、大切な仲間だと思ってるよ。




青龍のみんなと一緒にいるうちに、気持ちが変わっていたみたいだ。







「クスッ。
……須藤が泣いてる写真があるや」








写真を見て、思わず笑った。


青龍のみんなを騙してる、なんて胸が痛いけど。



これは、私の〝運命〟なんだから仕方がない。



――――〝運命〟は誰にだって様々なんだ。――――



そうだったよね、ケンちゃん………?


〝運命〟は人それぞれ違う。



私は私の〝運命〟を辿るだけ………。