黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ












「…噂は信じねぇ質なんでね。
少しでも可能性があろうとも、噂は絶対に信じない。
信じて、その噂が嘘だった時の代償は、それなりに大きいんだ」



「……柊は、実際にあったのか?
信じた結果、嘘だったことが…」



「…―――ある。
だから、信じねぇんだよ」







実際にあったからこそ、信じない。


実際になかったら、今でも噂は信じてたのかもしれない。




まぁ、今は信じる信じないの前に、〝銀の悪魔〟の噂は本当なんだけどね?







「なぁ、何故、そんなに銀の悪魔を見つけたいんだ」



「あの繁華街は、青龍の縄張り内に入ってる。
だから、勝手なことをしてほしくない、と言いたい所だが…。

正直、あの繁華街の治安の悪さには俺たちも困ってたんだ。

銀の悪魔が現れてからは、治安が少しずつだけど良くなってる。

だから、その礼が言いたいんだよ」








へぇ……。

治安、良くなってきてるんだ。



それは良かった。



礼をしたいっていう気持ちはしっかり〝銀の悪魔〟に伝わった。



だから、捜さなくても…………。





だけど、言えないよね。



いったら、バレちゃうかもだし、

言ってもきかないと思うから……。