紅蓮の鋭い視線が私に突き刺さる。
「お前、今〝どうせ、見つからない〟と思っただろう」
「なっ……!?」
「顔に出てるんだよ。
いつも表情をあまり出さない柊が、思いっきり顔に出てるなんて、滅多にないはずだ」
顔に、出てた……?
でも、紅蓮以外は気付かなかった。
ってことは、紅蓮が鋭いんだね。
さて、どう誤魔化そうかな。
「…そもそも、噂だろ?
〝銀の悪魔〟って。
本当にいるかどうかすら分かんねぇじゃねぇか。
所詮噂は噂だ。
嘘な確率のほうが高いんだよ。
いねぇかもしれない奴を探す気など、俺はさらさらない」
「いるかもしれないだろ?
分からないのに、何始めから諦めるんだよ」
〝分からない〟んじゃない。
〝分かってる〟んだよ、私は。
分かってるから、探さない。
そう言ったとしても、また面倒くさいことになるから言わないけど。

