黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ












そんな雰囲気がおさまらないまま、夕飯を食べ始めた。






「月にぃ!
ニンジンさん食べて?」


「ニンジン嫌いなのか?」


「だって、マズいんだもんっ!」



「好き嫌いはダメだぞ?
ニンジンさん食べないと、大きくなれなれないよ〜?

よし、じゃあ、ニンジンさん食べれたら、このあとたっくさん遊んでやるから」



「ほんと〜?
じゃー、頑張って食べる!」






鼻をつまんで頑張って食べてる姿は、本当に可愛くて堪らなかった。


よしよしと、頭を撫でてあげると、ニパァと笑う。







「月夜くんは、子供の扱い馴れてるね。
弟が妹でもいるの?」



「あー…。
俺、一人っ子なんでいません。
けど、親父のダチの子供たちのお世話してたんで、馴れてるんスよ」



「そうなんだ。
見かけによらず、中身も優しいんだね、君は」



「いえ、そんな……」








私、見た目優しそうか?


それに中身だって…。


私は、青龍のみんなを、須藤家の人たちを、――――騙してるんだよ?




私の本当の姿を隠し、偽りの姿で接してるというのに………。



そんな私が、優しい…………??






ありえない。