そんな雰囲気がおさまらないまま、夕飯を食べ始めた。
「月にぃ!
ニンジンさん食べて?」
「ニンジン嫌いなのか?」
「だって、マズいんだもんっ!」
「好き嫌いはダメだぞ?
ニンジンさん食べないと、大きくなれなれないよ〜?
よし、じゃあ、ニンジンさん食べれたら、このあとたっくさん遊んでやるから」
「ほんと〜?
じゃー、頑張って食べる!」
鼻をつまんで頑張って食べてる姿は、本当に可愛くて堪らなかった。
よしよしと、頭を撫でてあげると、ニパァと笑う。
「月夜くんは、子供の扱い馴れてるね。
弟が妹でもいるの?」
「あー…。
俺、一人っ子なんでいません。
けど、親父のダチの子供たちのお世話してたんで、馴れてるんスよ」
「そうなんだ。
見かけによらず、中身も優しいんだね、君は」
「いえ、そんな……」
私、見た目優しそうか?
それに中身だって…。
私は、青龍のみんなを、須藤家の人たちを、――――騙してるんだよ?
私の本当の姿を隠し、偽りの姿で接してるというのに………。
そんな私が、優しい…………??
ありえない。

