「んで、そんなに面倒くせぇことする必要があんの」
説明を聞いて、浮かんだ1つの疑問。
別に、学校なんだから、喧嘩が出来る出来ないは関係ないじゃん。
「それはね、この学校の奴らの喧嘩の力量を把握しとかねばならないんだよ。
入ってない奴で、喧嘩がそれなりに強ければ、自分たちのチームにいれてチーム自体を強くするって方針。
まぁ、弱かったら、ソイツが入りたいと望まなければ誘いはしないけど」
………ん?
自分たちの、〝チーム〟??
チーム、って、まさか…………。
「なぁ、〝チーム〟って、族のことだよな?
どこの族だ?」
「えっ、つっくん、知らないのっ!!?」
知らないの、って、知ってるわけないじゃん。
このあたり初めてきたんだし。
この後、咲希斗の口から信じがたいことが発せられた。
「この学校は、
全国No.2である、
〝青龍〟
が締めてるんだよ?」