「てか、彼女今までいないなんてビックリだなぁ!」



「…じゃあ、今フリーってこと!?

ねぇねぇ!
私なんかどう?」



「あ、ずるいっ!
私もどう!?」



「えっ…、ええ!!?」



「「キャーッ!!
照れちゃってかっわいいー!」」








2人に頭を撫でられ、ちょっと恥ずかしい。


けど…、嬉しくもあった。


こんな風に頭を撫でられたのは、いつぶりだろうか。








「姉貴!
俺が柊に用があってここに連れてきたんだ!
柊を離せよっ!!」



「いいじゃない。
もう少しだけ…、って言いたいとこだけど、

仕方ないわね。
今は來希に月夜くん返してあげるわ」







返してあげる、って私物扱いですか……?






「柊、来いよ!」



「あぁ。
…ちょっと待てって」







待たずに先に行く須藤の後を追い、二階にある部屋に入った。







「須藤の部屋、か?」



「そうだけど、なんだよ?」



「………散らかってる、な、と思って」



「う、うっせぇ!!
寝れりゃあいいんだよ、寝れりゃあ!!」








まぁ、確かに、寝れればいいんだけどね?


でも、なに、この散らかりよう……。