「月夜くん、だったかな。
俺は、來希の父親の來だ。
來希がいつも世話になってるな」



「いえ」



「すまないな、魅來と夢希を抱っこさせちゃって……。

いつもの2人なら、どっかに隠れちゃうんだけどな」



「大丈夫っスよ。
2人とも可愛いですし。
こう見えて、俺、子供好きなんで、大歓迎っス」







子供って可愛くて大好き!


……暴走族の総長だけど。








「そうだ!
月夜くん、夕食食べてかない?
もうすぐ出来るのよ」



「え、でも……」



「お母さん、ナイスアイディア!
月夜くん食べてってよ!
もっと月夜くんとお話したいし!」



「僕も賛成だよ。
遠慮せずに食べてってね?」



「えと…、須藤、いいの、か………?」







チラッと見やると、呆れた表情の須藤が目に入った。




ここは、須藤の許可がなくちゃね。








「いいんじゃね?
お前、気に入られてるみてぇだし」



「それなら、えと…。
お言葉に甘えて」