黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ









バンッッ!!!




教卓を思いっきり叩いた。


教室中が静まり返り、悟也は目を瞑ってて私に気付かなかったのか、

ピクッと体を震わせ、私を、急に何なんだ、と言わんばかりに目を見張って私を見る。







「ちょっと、悟也。
どういうつもりだ?」



「何のこと、だよ…?」



「修学旅行の行き先。
なんで、よりによって黒蝶の溜まり場がある地域なんだよ?」



「コイツらが行きたいって……」



「お前、教師だろ?
却下することぐれぇ、出来んだろうが」










声が段々とトーンが下がっていく。



教室は、静まり返ったまま、誰一人として話そうとはしない。








「そうだけどな〜…。
コイツらは、ずっと前から行きてぇっつってたんだぜ?

せっかくのチャンスなのに逃すなんてあんまりだろ?」



「悟也は、俺の事情わかってんだろ?!」



「何で、月夜に合わせなきゃならないんだ。

これは、クラスみんなの賞品だ。

月夜以外のみんなはここに行くことを望んでんだ。
多数決で決めるんだから、公平にやんねぇとならねぇだろ!」