黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ











そう思ってるうちに、
あっという間に放課後になった。





私の席には、凄い行列が。



まず、最初の人。








「俺、矢崎徹‐ヤザキトオル‐!
彼女いるのか?」



「彼女…、はいねぇ」



「連絡先交換しよーぜ!」







…とまぁ、それから、質問1つに連絡先を交換することになった。



私に彼女がいないことがわかった途端、

クラス中が、驚きで包まれた。





次々に変わり、ようやっと最後の人に。






「僕は、鎌田朔‐カマタサク‐っていうんだ!

うんと、…月夜くんは、どっかの族に入ってるの?」









朔くんの一言に、私は硬直してしまった。



そして、クラス中が静まり返った。





『そういえば、入ってんのか?』


『つか、喧嘩できんのか?』




という言葉が暫くして飛び交った。




マズい、どうしよう。