そう思ってるうちに、
あっという間に放課後になった。
私の席には、凄い行列が。
まず、最初の人。
「俺、矢崎徹‐ヤザキトオル‐!
彼女いるのか?」
「彼女…、はいねぇ」
「連絡先交換しよーぜ!」
…とまぁ、それから、質問1つに連絡先を交換することになった。
私に彼女がいないことがわかった途端、
クラス中が、驚きで包まれた。
次々に変わり、ようやっと最後の人に。
「僕は、鎌田朔‐カマタサク‐っていうんだ!
うんと、…月夜くんは、どっかの族に入ってるの?」
朔くんの一言に、私は硬直してしまった。
そして、クラス中が静まり返った。
『そういえば、入ってんのか?』
『つか、喧嘩できんのか?』
という言葉が暫くして飛び交った。
マズい、どうしよう。

