「本能的に、コイツ強い、と感じた。
身にまとうオーラも、鋭い眼も。
全てにおいて、トップに立つ資質があった。
堂々と、そして凛としたその姿に……、憧れた。
だから、一生暁について行くことを決めたの。
暁に連れられ、ついた先は〝青龍〟の溜まり場。
そのときに、憐慈たちにも出会った。
僕に居場所をくれた。
青龍幹部、という名の居場所を。
暁と出会わなかったら、僕、どうなってたのかな、って時々思うんだ」
紅蓮がいたから、今の咲希斗がいる。
みんなが支えてくれたから、咲希斗は笑顔でいられる。
青龍も、深い絆で繋がっているんだ。
そう感じ取った。
「学校でそういうことがあったせいか、
父さんも母さんも組のみんなも家のことも…。
何もかもが嫌になった時期もあったけど。
今は、みんなのおかげで立ち直れたから、大丈夫なんだ」
今の笑顔は、いつもの笑顔だった。
良かった。
いつもの咲希斗に戻って。

