黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ











「本能的に、コイツ強い、と感じた。

身にまとうオーラも、鋭い眼も。
全てにおいて、トップに立つ資質があった。

堂々と、そして凛としたその姿に……、憧れた。

だから、一生暁について行くことを決めたの。

暁に連れられ、ついた先は〝青龍〟の溜まり場。

そのときに、憐慈たちにも出会った。

僕に居場所をくれた。
青龍幹部、という名の居場所を。

暁と出会わなかったら、僕、どうなってたのかな、って時々思うんだ」










紅蓮がいたから、今の咲希斗がいる。


みんなが支えてくれたから、咲希斗は笑顔でいられる。



青龍も、深い絆で繋がっているんだ。



そう感じ取った。









「学校でそういうことがあったせいか、
父さんも母さんも組のみんなも家のことも…。
何もかもが嫌になった時期もあったけど。

今は、みんなのおかげで立ち直れたから、大丈夫なんだ」








今の笑顔は、いつもの笑顔だった。



良かった。

いつもの咲希斗に戻って。