私にだって、あるから。
「ねぇ、つっくん。
俺の悩み、聞いてくれる?」
意外にも、咲希斗が口を開いた。
「…あぁ」
「僕ね。
組が嫌いなわけじゃないんだよ?
みんないい奴らだし、嫌いになる理由なんか1つもないんだ」
「…そうだな。
ここの人たちはみんな暖かい人達だった」
「だよね?
…なんだけど、ね。
一時期、組を嫌いになった時があったんだ」
「なんで?」
「周りからの、冷たい視線や言葉に堪えられなかったんだ、僕。
小・中学校の時のことなんだけど。
最初は、仲のいい友達もいた。
クラスの輪に入って一緒にふざけてたりしたんだ。
けどね………。
突然、みんな僕から離れていったんだ。
なんでか、わかる…?」
話してる咲希斗の顔は、とても辛そうな表情。
いつも笑ってる咲希斗じゃない。
全くの別人のよう。

