黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ








私にだって、あるから。





「ねぇ、つっくん。
俺の悩み、聞いてくれる?」






意外にも、咲希斗が口を開いた。






「…あぁ」



「僕ね。
組が嫌いなわけじゃないんだよ?
みんないい奴らだし、嫌いになる理由なんか1つもないんだ」



「…そうだな。
ここの人たちはみんな暖かい人達だった」



「だよね?
…なんだけど、ね。

一時期、組を嫌いになった時があったんだ」



「なんで?」



「周りからの、冷たい視線や言葉に堪えられなかったんだ、僕。

小・中学校の時のことなんだけど。

最初は、仲のいい友達もいた。
クラスの輪に入って一緒にふざけてたりしたんだ。

けどね………。

突然、みんな僕から離れていったんだ。

なんでか、わかる…?」







話してる咲希斗の顔は、とても辛そうな表情。



いつも笑ってる咲希斗じゃない。

全くの別人のよう。