時間が経つのはあっという間で。
辺りは真っ暗。
さっき時計を見たら、22時を指していた。
もう、こんな時間か。
そう思いながら、夜空を見上げていた。
お酒のせいで火照った体を冷ますには、夜風にあたるのがちょうどいい。
夜風にあたりながら、ふと思う。
ここの組の人は、こんなにも暖かい。
雰囲気もこんなにもいいのに。
どうして、咲希斗は自分の組の話しになると暗い顔をするんだろう?
育ちも良さそうだし、ケイという親しい側近もいるというのに……。
聞きたい。
でも、聞いてもいい事なのだろうか。
聞いて、傷つけたりしない?
そう思うと、…聞けない。
誰にだって、踏み込んではいけない〝ライン〟がある。

