ようやく会計も終わり、コンビニを出た。
咲希斗は、既に会計が終わっていたため外で待って貰っていて。
「あ、ようやく終わったんだ?
あのさ、店員に見せたあのカード。
何だったの?
あの店員さん、怯えてたみたいだけど…。
しかも、終いには店長さんまで来ちゃったし…」
あちゃー……。
見られちゃいましたかぁ〜……………。
なぁーんて。
そんなの始めから予想済み。
「俺ん家もヤクザって言っただろ?
その跡取り……、まぁ、若頭の証のカードだ。
酒買いたかったから、これを使わせて貰っただけだ」
「ふーん、そうなんだ………。
じゃあ、行こっか」
嘘はついてない程度に、なんとか誤魔化す。
名前は伏せたし、…………大丈夫だよね?

