「はぁ……。
和志、俺の席は?」
「そうだね、席のことすっかり忘れてたよ。
月夜は、窓側の一番後ろだ。
藍川の隣」
窓側の一番後ろって、ラッキーじゃん!
それに、隣が咲希斗なんて。
よかったぁ〜!
「つっくんと隣?!
やった!
つっくん、こっちだよ!!」
咲希斗に手を引かれ、席まで案内された。
日当たりもいいし、気持ちよく寝れそう。
きっと和志のことだから、それをわかってこの席にしてくれたんだと思う。
早速寝ようとしたけど、チャイムが鳴り和志が教師を出て行った途端。
クラスのみんなが一斉に私を取り囲んだ。
「なぁなぁ!
どこの学校から転校してきたんだ?」
「ダチになろーぜ!」
「彼女いるのか?!」
あの、一辺に聞かれてもわからないんですけど………。

