和志の隣にたち、教室の中を見渡すと……。
カラフルな頭・瞳をした彼らがいた。
…これが、今日から私のクラスだよね?
「月夜、挨拶」
「…柊月夜。よろしく」
渋々口を開く。
和志は、『それだけ?』と言いたげなカオだけど……。
これ以上、何を言えばいいかわからない。
誕生日? 血液型?
………いやいや、そんなの必要ないし。
「うっわ……、女の子みてぇ」
「美少年だ………」
「カッケー!!」
悩んでいたら、クラス中が騒ぎ始めていた。
カッコいい、女みてぇ、などなど…。
お世辞でも、そう言ってくれるのは嬉しい。
…―――がっ!
正直言うと………、
うるせぇ!!

