「呼んだら、入ってきてね?」 「リョーカイ」 1−Aの教室は、三階の端にあった。 他の教室とは、少し外れたところ。 あとで、和志に聞いてみようかな。 和志が中に入ると、騒がしかったのが一瞬で静かになった。 「美都っちゃん! 転校生くるってマジ?」 「…黙れ。 転校生を紹介する。 入ってこい」 うっわ……! 冷たいねぇ〜…。 てか、こんな空気の中入りたくないんですけど! こんな空気作らないでよ、和志! ……と思いながらも、ドアを開き中に入った。