咲希斗は私をどう思ってんだ。



ダチぐらいいるっつーの!


……ダチっつっても、黒蝶の奴らだけだけど。




一般の奴らは、

怖がって私に近づかないか、

媚びてくるか、

喧嘩を売ってくるか…………。



大体がそのどれかだ。




普通のダチは、私が紅蝶だと知ると逃げていったから……。







「席座れー!!」








〝みとっちゃん〟こと、和志がいつものように教室に現れた。


いつもはサボる私も、この授業は出ろと和志に念を押されたから渋々出席してる。








「よし、全員いるな!

知ってる奴もいるだろうが、毎年恒例の〝黒桜祭〟が近づいてきた。

まぁ、文化祭だな。

で、その出し物を決めたいんだが。

やりたいのはあるか?」