罫瑚は無言であたしを助手席に乗せると車を発進させ高速に乗った…


「桃花ちゃん、俺ほんまに桃花ちゃんが好きになってしもたわ」

と言ってくれた。あたしはそれだけで良かった。これが本当の恋だ…

あたしは本気で罫瑚と向き合っていこうてあの時決めたんだ。


それから罫瑚は自分のことを話してくれた。あたしは黙って、でも罫瑚の手をしっかりと握りながらじっと話を聞いた。