【完】トリプルスレット

「実践が一番重要だからね。心空がこれから朝練するっていうんなら、私が相手するよ」


「え?本当?」


「あ、それなら俺も一緒に練習するっ!!」


愛都が両手をグーにして、グッとガッツポーズをする。


「うん、じゃあお願いしようかな」


「よし、じゃあそうと決まったら早速1対1しようか」


友梨はセーラー服の袖をグイっとめくり、構えた。


「ココちゃんならすぐ上手くなれるよ!上手くなって・・・俺の大っ嫌いな内野コーチをギャフンと言わせて」


「ハハ!オッケー」


私は愛都に向かって大きく頷いて、ボールを友梨に向かってパスした。