外にある水飲み場で頭から水を被った。
蛇口からあふれ出る水が私の頭をバシャバシャと叩く。
「いいんだ。もう辞めるんだ」
あんな悔しい思いをするのは、嫌だ。
私はやっぱり、人にチヤホヤされるのが好きなんだ。
体育やちょっとしたことがある程度出来て、人よりちょっと上だったらそれでいいじゃん……。
私は水を浴びながら開き直っていた。
これでいいんだ。
今までだってそうしてきたんだから。
顔を上げ、両手で髪の毛の水を飛ばしていたその時だった。
「心空?」
聞き慣れた声。
私はその声に反応して、声をかけられた方へと振り返った。
「綾先輩!!」
そこにいたのは、中学の時、陸上部の先輩だった綾先輩だった。
蛇口からあふれ出る水が私の頭をバシャバシャと叩く。
「いいんだ。もう辞めるんだ」
あんな悔しい思いをするのは、嫌だ。
私はやっぱり、人にチヤホヤされるのが好きなんだ。
体育やちょっとしたことがある程度出来て、人よりちょっと上だったらそれでいいじゃん……。
私は水を浴びながら開き直っていた。
これでいいんだ。
今までだってそうしてきたんだから。
顔を上げ、両手で髪の毛の水を飛ばしていたその時だった。
「心空?」
聞き慣れた声。
私はその声に反応して、声をかけられた方へと振り返った。
「綾先輩!!」
そこにいたのは、中学の時、陸上部の先輩だった綾先輩だった。

