8番は、私をたった二つのドリブルで抜き去り、シュートを打った。 「スクリーン!!」 瑞穂が叫ぶ。 私もインサイドに走りこむ。 カツンッ! ボールはリングに辺り、下に落下してくる。 パシッ! しかしとったのは、マイマイがディフェンスをしていた6番。 体が当たり負けしたマイマイは、床におしりをついてしまっていた。 「っ……!」 「マイマイ!」 「ボール戻して!時間使って、もう一回」 その時、私の後ろにいた8番がもう一度ボールを呼んだ。 残り時間25秒。 8番にもう一度ボールが渡った。