「い…っつう……」
友梨は右足をかばうようにして、立ち上がった。
「いくよ、せーの」
私とリッキーはゆっくりと友梨をベンチまで運んだ。
「痛い…痛い!ひっく…うぅ……」
友梨は涙を流しながら、私達と共にベンチに帰った。
「そこ、道具よけて!毛布しくから!心空、リッキー!友梨をこっちに運んで!」
マネージャーの唐田さんが、私たちの名前を呼びながら、床に毛布を敷いた。
「ありがとう。もういい、心空達は黒さんのところに行って……!」
毛布の上に降ろされた友梨は、下唇を噛みながら、必死で私達に黒さんの元へ行くように指示した。

