「チョコです」
「え?俺に?」
「はい・・・今まで誰にもあげたことなかったんで、友梨に選んでもらったんですけど」
「へえ・・・ありがと」
内野コーチは意外だとでも言うように目をパチパチとさせながら、受け取ったチョコレートの箱をジッと見ていた。
そして箱を開けようとした。
「あっ!!!待って!今開けないでください」
私は慌てて箱を開ける内野コーチの手を止めようと、自分の両手で押さえ込んだ。
内野コーチの手をとっさに握ってしまったことに驚いてハッと顔をあげると、思いの外近くにあった内野コーチの顔。
あ、なんかヤバイ・・・・・・。
私は思い出していた。
あの時のこと。
あの時と同じ・・・同じ。
―――――だけど違う。
「え?俺に?」
「はい・・・今まで誰にもあげたことなかったんで、友梨に選んでもらったんですけど」
「へえ・・・ありがと」
内野コーチは意外だとでも言うように目をパチパチとさせながら、受け取ったチョコレートの箱をジッと見ていた。
そして箱を開けようとした。
「あっ!!!待って!今開けないでください」
私は慌てて箱を開ける内野コーチの手を止めようと、自分の両手で押さえ込んだ。
内野コーチの手をとっさに握ってしまったことに驚いてハッと顔をあげると、思いの外近くにあった内野コーチの顔。
あ、なんかヤバイ・・・・・・。
私は思い出していた。
あの時のこと。
あの時と同じ・・・同じ。
―――――だけど違う。

