「うーん・・・ココちゃあん?」


愛都が机にうつ伏せたままグンと伸びて、甘い声を出しながら私を見て二ヘラっと笑った。


「ココちゃあん・・・じゃねえっつうの!起きろ!」


「え!?なんで!?」


愛都は内野コーチを確認するなり、ガバリと体を起こした。

内野コーチは、私と愛都の席の前にドカリと座り、ハアっとため息をこぼした。


「お前らありえねえ・・・成績悪すぎて二人だけ午前は補習プリント?・・・・・・っふざっけんな!!」


内野コーチがバンッと机を叩き、私と愛都を叱りつけた。


私と愛都の眠気は、あっという間に覚めてしまった。