【完】トリプルスレット

「今日は?練習は?」


「今日は見学だけで…道具も揃ってないんで」


「なるほどな。バッシュだけは買っておくんだぞ。バスケはハードな動きが多い。足首を痛めやすいからな」


「はい」


小塚先生はニコニコしながら、私の肩をポンポンと叩くと、ステージの上へと戻っていった。


フットワークが終わり、休憩の時間。

愛都がこっそりと私の元へやってきた。


「ココちゃん、ココちゃん」


「ん?何?愛都」


「バスケ部入るのお?」


上目使いで首をかしげながら、キラキラとした瞳で尋ねてくる愛都。