青蝶夢 *Ⅱ*

「本当に、いいのか?」

「いいから、行けよ
 ・・・・・・
 イブキ
 ヒイロに伝えて
 俺は、逢いに行かないと
 言っていたと」

秘色に逢わなければ

秘色を忘れられる・・・

忘れたのは・・・私。

何も知らない私は、貴方に
捨てられたと思って、伊吹に
逃げた・・・

自分の弱さが、全てを招いた。

彼を待ち続けていれば
何かが違っていた・・・?

言葉にならない・・・

病室で、動くのか
動かないのか

さっぱり、先の事が
分からない足を見つめながら
芳野は、秘色への想いを
閉じ込めた。

逢いたい気持ちを胸の奥に・・