青蝶夢 *Ⅱ*

伊吹の声・・・

「事件の起こった翌日は
 仕事の件でヨシノと会う約束
 をしていた俺は、繋がらない
 ヨシノの携帯の事が気になり
 カヤノに電話をした
 
 そして彼女から、詳しい話を
 聞き、その足で病院へと
 向かった
 
 そこで俺は、ヨシノに
 あるお願いをされた
 
 そう、それは・・・」

ベッドに横たわる芳野の元へ
近寄る伊吹の胸は、張り裂け
そうだった・・・

「イブキ、おう」

芳野は相変わらずで、彼が
生きていてくれたことが
伊吹は、心から嬉しかった。

安心して、流れる涙・・・

「大丈夫なのか?」

「ああ、お前
 最近、泣きすぎ」

「うるせえよ
 お前に何かあったら
 俺は・・・」