「エレベーターを降りた時
 携帯電話の着信音が鳴った
 電話に出た俺に昔の女は言う

『あなたの目の前にいる』と」

釣れない俺に逢う為に
彼女は、金に物を言わせて
俺の住まいを調査し

あの日、マンションの前に
髪はボサボサ
化粧もしていない
 
いつもとは、全く違う姿で
現われた。

裸足の足元・・

下着とも、とれるような肌を
露出した洋服。

「俺は、そんな彼女を放っては
 おけなくて、ドアを開けて
 外へ出た
 
 彼女の傍へ・・・」

そう彼女は、一番付き合いの
古い女・・・

俺を堕落させた女だと茅野が
忌み嫌う女性・・・