そう、そこは私と以前
住んでいた、高級なマンション

思い出の場所に足を踏み入れる
私の胸は、張り裂けそう・・・

「ああ、あの部屋は
 理由あって、俺の物になった
 といっても正確には
 この足の代償?」

「足の代わりに
 
 家をって事?」

話の内容が分からない私は
心配そうに、芳野を見つめた。

芳野は言う。

「全部、お前に話すよ
 お前が分かるまで何度でも
 話してやる」

今から話される事が原因となり
貴方は私の元へ来る事が
できなかった事を知る。

貴方は、やっぱり

私の元へ、私を迎えに
来てくれようとしていた。

それを知って、私は
どうすればいいの?

どうしたいの?